2022年3月中旬に所用で海外に渡航をし、ドバイの方で万博会場にも立ち寄ってまいりました。
帰国後のPCRも2回陰性で、隔離も終了しましたので、現地の決済事情についてシェアできたらと思います。
まず現地では「支払いは」タッチ決済の方に全面的に移行されていました。
日本ではタッチ決済というと、QuicPayやiDのように、
「カードに追加でタッチ決済も使えます」
という形ですが、現地の感覚だと、
「磁気→ICチップ→タッチ決済」
「タッチ決済はICチップの次の世代」
「ICチップは過去のもの」
という形で、「代替された」みたいになっていました(ただしATMの引き出しはまだICを使っています)。
私は現地の鉄道(メトロ)でnol card(SuicaのようなカードでFelicaを利用)を買う際にソラチカカードでの決済も試しましたが、係の人に
「このカード(ソラチカ)はタッチ決済に対応していないのか?」
と聞かれました(ソラチカはタッチ決済未搭載です)
(ちなみにこの鉄道はApple Pay Google Payは未対応です)
鉄道は撮影禁止だったので撮れませんでしたが、駅の券売機もタッチ決済対応のものに置き換えたようです。
タクシーやホテルもタッチ決済対応のものを常備していました(ドバイの北のシャルジャ首長国のタクシーでは、現金のみ利用でした)。後日詳しく書きますが、ホテルでは暗証番号も求められました。
このように支払いはタッチ決済に全面的に移行し、ICチップはあまり使われていませんでした(機械そのものは、磁気、ICチップも対応していると思います)。
(もちろん万博対応は大きな要素だと思います)
機械は主に仏・ingenicoと、英network international(写真)の2社のポータブルの端末を使っています。
おそらく自分の国で決済端末を作れなかったり、決済網を持っていない国は、急速にタッチ決済に移行しています。
日本ではSuica、コード決済のPaypayなどライバルの自国の支払い手段があり、Panasonicなど独自の機械を作る会社があります。
しかし海外でそういった手段がない国は、急速にタッチ決済に飲み込まれていると思います(以下統計も出ています)。
https://www.visa.co.jp/about-visa/newsroom/press-releases/nr-jp-201217.htmlなお、この状態だとApple Pay、Google Pay、スマートウォッチに移行してプラスチックカードを廃止できそうに見えますが、
現在のところあまりスマホ・時計を使っている人はいませんでした。
それと冒頭に「支払いは」と書きましたが、ATMはまだICチップのままでした。
正確にはタッチ決済対応のATMは一部にありました。しかしそれらもまだ準備中であり、引き続きICチップを使って現金の引き出しとなっていました。ATMはコストが高いようで、時間がかかりそうです。
他に書きたいことがありますが、後日に別のレビューとしたいと思います。